生活応援情報マガジン トチペ 2024年6月号
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手軽においしく栄養補給食用以外の使い道も♪玄米と白米の違い? がわかり良かったです。今度食べてみますね。カコママさん上野さんの「いろいろ米」、■ってから炊くと香ばしい香りが広がって食欲が増します。ぜひ食べてみてくださいね。「保育園の卒園式で『将来は実家の養蜂園を継ぐ』と言ったのを覚えています」。100年以上続く養蜂園に生まれた。かつて自宅の一角ではちみつを販売していた養蜂園には、地域の人がよく買い物に訪れていた。「通ってくださる方のためにも、家業を途絶えさせるわけにはいかないと思いました」と黒田さん。幼い頃からその想いは変わらず、父親の体調不良をきっかけに、家業を引き継いだ。黒田養蜂園では、はちみつの採集は早朝より行い、昼ごろには終えるという。ミツバチ達は夜、はちみつの濃縮作業を行っているため、ミツバチ達が朝行動を始めると、花から集めてきたはちみつが混ざり薄まってしまうからだそう。また、花の時期に合わせて多くの巣箱を移動している。まだミツバチ達が活動していない暗い時間にトラックに積載し、そのまま次のはちみつ採集現場に移動する。濃厚なはちみつが味わえる養蜂家の影の努力を聞くことができた。人気のはちみつはアカシア。クセがなく使いやすい。しかし黒田さんは、栃木県の県木である「栃の木」もおすすめだと話す。県北の山地に多い樹木でありながら、はちみつを出荷している養蜂家はほんの数軒だという。黒田養蜂園では、日光国立公園内の敷地で何十年も前からはちみつを採取している。コクがありつつも後味はすっきりとした栃の木のはちみつは、さまざまな料理に使えそうだ。また、はちみつの販売だけでなく、飲食の分野にも力を入れている。「実家の養蜂園に常連さんが来ると、お茶会が始まるんです。そのようすを見て『はちみつをお茶会感覚で楽しめる場所を作ろう』と思いました」。はちみつを身近に感じてほしいという黒田さんの想いが詰まった「はちみつカフェ Honey B( ハニービー)」には、県内外から多くの人が訪れる。特に人気なのは、自社のはちみつをかけて食べるパンケーキ。ふわふわのパンケーキとともに、はちみつそのもののおいしさが味わえる。いずれは「はちみつのテーマパーク」をつくりたいと夢を語る。はちみつを食べるだけでなく、養蜂をたくさんの人に体験してもらいたいという。「体験を通して、自然環境への理解も深めてもらえたら」。その先駆けとして、毎年7・8月に、養蜂体験のイベントを実施している。今後ますます養蜂業を盛り上げて行くであろう、黒田養蜂園から目が離せない。小さなミツバチたちが、あちこちの花々からせっせと集めた努力の結晶・はちみつには、疲労を回復させるといわれるブドウ糖と果糖が、栄養成分の約80%を占める。加えてビタミンB群・C、鉄分や亜鉛、オリゴ糖やポリフェノールなども含み、風邪の予防や腸内環境の改善など、健康と美容の維持にとても効果的なのだそう。加熱に弱い栄養分も含むので、料理や飲み物に加える時は、少し冷ましてから入れるのがおすすめ。お風呂に大さじ1杯程度のはちみつを加えればお肌のケアにもなるとか。はちみつパワーを毎日の生活に役立てよう。トチぺちゃ17

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