「材料がシンプルだからこそ、その質にこだわる。鹿沼のそばの実で打つそばを鹿沼で味わってほしい」との想いを実現するために、土壌づくりから収穫、製粉まで、そば農家と製粉所、そば店の３者が協力している鹿沼そば振興会。振興会に所属し、鹿沼産そば粉を使用しているお店は公式ウェブサイトで確認できます。

鹿沼特産の「にら」とそばをコラボした「鹿沼にらそば」。そばの香りとうま味に、にら独特のあま味が加わる鹿沼の名物そばもおすすめです♪ 11月の新そばのほかにも、秋に収穫したそばを冷水に浸して氷点下の寒風で乾燥させ、4～5月頃に提供される「寒ざらしそば」など、季節ごとの味わいを楽しめます。

鹿沼そば振興会では毎年、新そばの季節になると楽しいイベントを開催しています。昨年と今年は「鹿沼そば」を提供する市内の店舗を巡るスタンプラリーを実施。石臼の種類や挽き方、打ち方でそばの味が変化するそうなので、ぜひ食べ比べてみて。スタンプを集めると、抽選でかぬまブランド品が当たります♪　期間は2021年12月26日（日）まで。

粟野のそばの人気店といえばこちら。粟野地区と永野地区をつなぐ大越路峠にあります。毎朝その日の分だけ石臼で挽いた地粉を使った三七そばは、薄平切りでコシが強いのが特徴。もりそば（2人前）が人気です。旬の野菜天（一口盛り）とえび天もあわせてどうぞ♪

うま味成分の強い幻のきのこ「たもぎ茸」を筆頭に、8種類の具材を使用した贅沢なけんちんそばは、寒い日にからだを温めてくれます。大越路のそばを求めて、県外からも訪れるお客さんもいるほど。鹿沼市街にある「まちの駅　新・鹿沼宿」にある支店でも味わえます。

生地を綿棒に巻き取り回転させながら、トントンとリズミカルにまな板に打ち付けて伸ばす“すかし打ち”の「板荷（いたが）そば」が味わえます。店舗はゆったりとした時間の流れを感じる古民家。窓からは自然が織りなす四季折々の景観を眺めることができます。ノスタルジックな店内で、くつろぎのひと時を。

特選　山里セットは、山里2大名物の「板荷そば」「山里焼」が一度に味わえる欲張りセット。栃木の郷土名物「ちたけ汁」は、山里特製の一家相伝の味です。旬の食材を使用した小鉢がたくさんついて、お腹がいっぱいに♪

松茸そばは、秋の味覚の王様・松茸が香る特製そばつゆで、贅沢な味わいが堪能できます。田舎のおばあちゃんの家にきたような懐かしさを感じる店舗。敷地内には農産物直売所やBBQ場、手ぶらOKの釣り堀もあります。

週末には入店待ちの行列ができる、上永野の人気そば店「手打ちそば処 嵯峨」。地元で収穫された玄そばのみを使用した、つややかでのどごしの良いそばが人気です。店主こだわりのそばは、茹でたてのみずみずしいときが一番おいしいので、テーブルに運ばれたらすぐに食べましょう。

「食後もゆっくりしてほしい」と、四季折々100種類以上の草花が咲く店舗奥の庭園に、ガーデンカフェがオープンしました。檜造りのウッディな建物内は、60年以上前の千枚格子が使われるなど、新しさの中にも懐かしさを感じる癒しの空間になっています。飲み物とケーキセットで食後のまったりタイムを楽しんで。

お店は永野小学校のすぐ近く。県道199号線沿いにあります。家族で切り盛りしているお店は、木と人の温もりを感じます。出汁は鰹節だけでとっているといい、まろやかな甘みがそばを引き立てます。季節の天ぷらも人気。まだ訪れたことのない人は、ぜひ一度味わってみてください。きっとまた行きたくなる。そんなお店です。

ご祭神は大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命

天文3(1534)年、御所の森(鹿沼北小の裏庭付近)から現在の位置に遷座されました。病気平癒、縁結びにご利益があるといわれています。毎年10月には、ユネスコ無形文化遺産であり国指定重要無形文化財である「鹿沼秋まつり」の神事「ぶっつけ（仮屋台奉納）」が執り行われます。

社殿

嘉永2（1849）年に建造された栃木県指定文化財の唐門をくぐると、2019年に塗り替えられたばかりの色鮮やかな社殿が。見事な彫刻は一見の価値があります。参拝後、じっくりご覧ください。

境内の石碑にも注目！

ハート型にくりぬかれている石塔や動物に見える石碑など、じっくり見ているとさまざまな発見がある境内。狛犬が守る階段を上った先には、松尾芭蕉の石碑があり、芭蕉ファンが訪れるそうです。

金堂（栃木県指定有形文化財）

天平神護元（765）年、勝道上人により開山。ご本尊は薬師如来。講堂の秘仏本尊として薬師如来坐像、金堂の本尊として薬師三尊像が安置されています。重厚感のある茅葺の寄棟造りの屋根と高さ20mほどもある金堂の大きさに、思わずため息が出てしまいます。

薬師如来像および両脇侍像・木造十二神将立像

一般公開はされていませんが、薬師如来像および両脇侍像は栃木県指定有形文化財、木造十二神将立像は鹿沼市指定有形文化財に指定されています。十二神将立像は、過去の修復で本来とは異なる彩色が施されていました。2015年から2017年にかけて保存修理事業により彩色が取り除かれ、現在は制作当時の技術が分かる状態で保存されています。

金堂には、中国の書物「二十四季」を表現した彫刻（写真左）が施されています。境内には、計８棟の建造物が建ち並び、ぜひ１棟ずつじっくり観賞してほしいスポットです。

建久元（1190）年に没した、僧侶であり日本で初めて生体解剖を行った医師・中野智玄を祀ったお寺です。後鳥羽上皇の難病を治癒させたことで「録事法眼」という法号を賜り、人々のために尽力したそう。江戸時代中期に録事堂と並び祈願寺として常楽寺が建立されました。東国花の寺百ケ寺に数えられています。

安永2（1773）年に建てられたと推定される録事堂。唐破風付きの向拝1間を有する入母屋造の礼堂と、宝形造（ほうぎょうづくり）の祀堂の2棟からなっています。神仏習合の文化を色濃く残す録事堂内には、地蔵菩薩（中野智元）と観音菩薩（妻の桂夫人）が並んで安置されています。

毎年2月11日に録事尊大祭を開催。県内外の多くの檀家や信者とその子どもたちで賑わいをみせます。10時と11時には護摩祈祷が執り行われ、最後に雷除けのお札などがいただけます。お札は家の戸口に貼っておくと、雷の被害にあわないとか。

鹿沼こんにゃく（４枚入り）

かぬまブランド認定を受けている「鹿沼こんにゃく」。江戸時代から受け継がれている製法で１枚ずつ手づくりされています。袋から出してそのままお刺身として食べられる手軽なこんにゃく。気になる人はさっと湯通ししてもOKです。

木枠の型を使用

１枚ずつ木枠で型を取り、釜に落とされます。歯ごたえのよい鹿沼こんにゃく。秋山商店は工房併設のため、１枚単位で購入できます。県外向けのお歳暮やお中元として、数十枚まとめて発送することもあるそうです。受け取った方は、友だちと分けるなど毎年恒例行事として楽しまれているそう。

ひと口サイズのハートと星型こんにゃくもあります！　おでん用に、秋冬限定で少し大きめサイズも登場します。子どもたちがよろこんで食べるそうです。

店内に1歩入ると、味噌のいい香り。明治から続く製法と材料を守り、添加物を使用しないこだわりの味噌。米麹と麦麹を使用し、風味豊かであま味のある味噌に仕上げているそうです。

1年熟成味噌のこしと粒、3年熟成麦味噌の3種類。本店では1kg単位で量り売りされています。道の駅や直売所では、写真のようなパック入り。茶色と青色のシールが目印です。

100％生麹で手づくりされた甘酒。砂糖や酒かすを使用していないので麹本来の味わいが楽しめます。水で薄めて飲んだり、シャーベットとして食べたり。美容と健康のために、たくさん摂りたいですね。

3代目の小太刀芳明さんは、洋菓子のエッセンスを和菓子の技術に取り入れ、五感で楽しめる菓子を創作し、心からおいしいと言ってもらえる菓子づくりにこだわっています。栗どらは、はちみつバターをたっぷり使った皮を1枚1枚手焼きし、極上の一粒栗の甘露煮と北海道産小豆100％の自家製餡をた～っぷりはさんだ贅沢な逸品です。

芋ようかん（左）は、厳選された千葉県産の「紅あずま」を使用。上品な甘さで口どけよく、ていねいに裏ごしされています。栗蒸しようかん（右）はこだわりの大粒栗を丸々贅沢に使用。栗本来のおいしさがいかされ、ねっとりと舌ざわりよく、上品な甘さが魅力的です。

毎日10時から販売がスタートし、クリームがなくなり次第終了となる小太刀の「秀くりーむ」。サクサクの生地に、カスタードと生クリームを合わせたこだわりのクリームが入っています。この「秀くりーむ」のおいしさをそのままに、いつでも食べられるよう、窯で乾燥焼にしたラスク。ほどよいあま味とサクサク感に、1個、さらにもう1個と食べたくなる逸品です。

創業100年を超える「黒子松屋」の代名詞「かっぱまんじゅう」は、田舎（つぶしあん・こしあん）・かぼちゃ・きんとん・茶（こしあん）・白（つぶしあん）の6種類。かっぱの難を避けたという「かっぱ伝説」に由来するお菓子です。店舗横に祀られた河童七福神と河童神社にも立ち寄ってみて。

「いちごの森」は地元産とちおとめのジャムを白あんで包み込み、さらのその外側をホワイトチョコでコーティング。爽やかないちごの風味が口に広がる新商品です。「福は内」は、地元医王寺とのご縁で誕生した、芳醇な口どけの抹茶のフィナンシェ。地域を象徴するお菓子として注目を集めています。

男性ファンが多く、午前中には売り切れる予約必須の人気商品。しっとりした生地と、上品な甘さのこしあんの口どけがたまりません。前日までに、公式ウェブサイトから予約すると、1個おまけがつきます♪

カラフルでかわいらしいケーキや洋菓子が次々登場♪　鹿沼で人気上昇中の小さなケーキ屋さんです。「シンプルでやさしい味」と、幅広い世代から支持を受けています。厳選した食材を使い、一つひとつていねいに作られたケーキは、だれをも笑顔に☆　定番商品はもちろん、季節や期間限定、イベントにあわせた商品もお見逃しなく。

3人のパティシエが腕を振るっています。Instagram「patisserie HANA」には、思わず目を奪われる、楽しくてかわいくてカラフルでユニークな商品写真がずらり！　家使いはもちろん、お子さんのいるお宅への手みやげにもよろこばれる商品であふれかえっています。

草花や庭木、園芸資材まで種類豊富にそろう鹿沼市花木センター。季節を感じる色とりどりの花々が並んでいます。部屋の中に飾れる小さな盆栽や観葉植物もあるので、時間をかけてゆっくり園内を見て回りましょう。

2020年8月、センター内にオープンしたBonsai Café！　注目は本物の苔玉とそっくりな「苔玉スイーツ」です。まあるいバニラアイスの中にはラズベリーソース、まわりはホワイトチョコと抹茶でコーティングされているオリジナルスイーツ。つぶつぶピールとアップルミントが香るレモネードもご一緒に♪

園内に飾られている苔玉オブジェは思わず写真を撮りたくなるかわいさ。盆栽や鉢植えは、大きさ種類ともに豊富にそろっています。比較的育てやすく、インテリアにもなる多肉植物やサボテン専用コーナーは一見の価値ありです。

毎朝届く活きうなぎを、注文を受けてからさばくこだわりよう。妥協を許さない職人技で丹念に焼き上げられた身はふっくらとして、ほどよい食感が見事です。うなぎ赤勝白勝御膳はタレで焼いた半身と、わさび醤油でいただく白焼きの半身が一度に味わえる贅沢メニュー♪

「勝つ！ひつまぶし」は、2020年11月下旬に登場した新メニューです。有名な品評会「バロウショー」でも日本一に選ばれた、鹿沼ブランドの「さつきポーク」を使用しています。

なんと全長約30㎝！　カスタードクリーム入りのうなぎパンです。

自社農園の摘みたてハーブと地元野菜を使ったメニューがいただける花農場あわの。料理には季節の花が添えられるなど、かわいいアクセントも。テラス席に座って、約200種類のハーブやお花が咲く庭園を眺めながらのランチは心安らぐひとときです。

1番人気は10種類の野菜とハーブがトッピングされた「フレッシュハーブピザ」のセット。サラダ、スープ、デザート付きです。選べるスープの小松菜ミルクは人気なので、なくなってしまうことも。デザートも数種から選べるので、早めのランチがおすすめです。

花農場フレンチドレッシング（左）は、サラダ油、酢、たまねぎ、ニンニクなどシンプルな材料で作られています。トマトソース（右）は、鹿沼産のトマトを使用。「安心して食べてほしい」と添加物をつかわず、「おいしいものを届けたい」と、塩はこだわりのフランス産です。

テイクアウト限定！　沖縄のタコライスに魅せられたオーナーが、本場の味を見事に再現したタコライスはいかが？　ランチやビールのおつまみにもぴったりです♪　ピリ辛のトマトソースをかけて召し上がれ。

野菜とチーズ（普通）。ボリュームたっぷりなのに、これで普通サイズとは驚き！　ライス＆ミートのみ、野菜ありなどもあります。注文が多いときは予約してくださいね。

「食べた人が笑顔になるパンをつくりたい」という店主がつくるパンは、あんやクリーム、具材がたっぷり入っています！　1日1個限定や店長の気まぐれパンなど、遊び心いっぱいのパンが並ぶので、行くたびに新しいパンに出逢えます。

食パンは10種類以上。希少なカルピスバターを使用する「カルピスバター食パン」は、まるでお餅のような食感。「栗とかぼちゃ」は、やわらかな生地の中に、かぼちゃペーストがたっぷり、栗がごろごろ入っています。手づくりのお惣菜がサンドされたコッペパンやサンドイッチは満足できるボリュームです。

外にはテラス席があり、天気の良い日にはここで優雅にパンとコーヒー…なんてのもいいですね。

もみじの名所として知られる県道246号線を入粟野方面へ進むと、県立自然公園に宿泊できる「前日光あわの山荘」に到着。清流・粟野川のほとりにログハウスとキャンプ場があり、山々に囲まれた静かな自然の中でゆっくりと時間を過ごせます。

宿泊者のほとんどが利用するというバーベキューハウスでは、ファミリーセットのほか、かぬま和牛を中心とした豪華なバーベキューセットが味わえます。鹿沼が育んだたっぷりの新鮮野菜とともに、家族や仲間とお腹いっぱい楽しんで。バーベキューハウスとセットは予約制です。

前日光県立自然公園唯一の天然温泉です。アルカリ単純硫黄泉で、肌が滑らかになるので「美肌の湯」としても知られています。源泉の湧出口で36℃とぬるめですが、じっくり浸かっていると体が芯からポカポカしてきます。神経痛や病後回復期、筋肉痛や冷え性などに効能があるそう。日頃の疲れや痛みをじっくり癒してみては。

温泉の次は、食事を楽しんではいかがでしょうか。館内にはレストラン「そば処 やしお庵」があり、お座敷席でおいしい手打ちそばが堪能できます。そば以外にもうどんや季節限定メニューも。体にいい温泉とおそばを食べれば、明日への活力が湧いてきます。