黄ぶなの郷 宇都宮

赤いお顔にまん丸お目目、そしてひと際目を引く黄色い体。宇都宮市内循環バスの車体やおみやげ屋さんなど、宇都宮の街のあちこちで見かけるこの魚。名前を「黄ぶな」といいます。古くから無病息災を願って自宅に飾り、受け継がれてきた宇都宮市を代表する縁起物。 最近では根付やキーホルダー、缶バッジ、ぬいぐるみなどのグッズやお菓子など、かわいい「黄ぶな」アイテムも続々誕生♪ コロナ終息を願って、「黄ぶな」を巡る旅に出かけませんか。

「黄ぶな」とは?



  • 『むか~しむかし。宇都宮で天然痘が大流行した折、田川で釣り上げられた黄色い鮒を病人に食べさせたところ、たちまち病が癒えたそうじゃ…』。 この伝承にあやかり、張り子の「黄ぶな」を供え、各家庭で飾るようになりました。しかしこの話がいつ誕生したのか記録がなく、起源など詳しいことはわかっていません。ですが江戸時代末期頃には旧南新町(現在の不動前あたり)で張り子が作られていたそうです。正月と初市に張り子を買い、二荒山神社の神事「おたりや」で、達磨や縁起物と一緒に燃やしていたそう。 1999年に宇都宮市出身の作家・故立松和平氏が、この口づたえの物語を絵本「黄ぶな物語」として出版したことで、広く知られ始めました。



  • みなさん、もう覚えていただけましたか? 9月27日は「927=きぶな」で「黄ぶなの日」! 「黄ぶな推進協議会」により、2023年4月14日、(一社)日本記念日協会が認定する記念日にも登録されました。2023年8月現在、物販や飲食店、寺社などあわせて42軒と、6つの協力事業者が活動中。登録加盟店なども少しずつ増えています。2023年9月3日(日)14:00~15:00、オリオン通り曲師町イベント広場にて「黄ぶなの日」イベント開催! ゆるキャラパレードなどが行われます。イベントの詳細はSNSでご確認ください。みんなで「黄ぶなの日」を盛り上げていきましょう♪

黄ぶな推進協議会

住所:栃木県宇都宮市中心市街地
電話番号:-

「黄ぶな」御朱印を頒布中 「今泉 八坂神社」



  • 康平6(1063)年、宇都宮城築城の際、鬼門(北東)除けの鎮護として、神明宮を創始。時は流れて明治43年、博労町の八坂神社と合祀され、社号を八坂神社に改称しました。月毎の神様とご縁を結ぶ「月参り符」は、毎月1日から頒布(月替)されます。9月は「黄ぶな」。2023年9月1日(金)~30日(土)までです。



  • 2023年9月29日(水)の「黄ぶなの日」と9月29日(金)の「招き猫の日」を合わせたとっても縁起の良い「縁起物尽し御朱印」! 愛らしい「黄ぶな」の背には、たくさん金運や幸運を招いてくれそうな招き猫が、楽し気に乗っています。これはぜひともお詣りしていただきたいですね。2023年9月15日(金)~10月中旬までの頒布です。

今泉 八坂神社

住所:栃木県宇都宮市今泉4-16-28
電話番号:028-621-0248

洋菓子で伝える宇都宮民話「下野菓子処 うさぎや」



  • 大正4年創業。「チャット」でおなじみの老舗菓子店です。フランス焼菓子である「サブレー」に、酵豆粉と味噌を入れた独自のアレンジ「宇都宮民話サブレー黄ぶな物語り」は、食べた瞬間、サクッとした心地よい歯触りに、バターの薫りとコクのある旨味がスッと口の中に広がります。約20年前、作家・故立松和平氏の「黄ぶな物語」発刊の際に作られました。



  • 大正の洋館をイメージした外観は、宇都宮市まちなみ景観賞にも選ばれ、内装には大谷石や創業当時の木製看板もディスプレイされるなど、ノスタルジックな雰囲気が漂います。栃木にゆかりのある、詩人書家の相田みつをや、版画家・川上澄生が手掛けた包装紙にも注目してください。

下野菓子処 うさぎや

住所:栃木県宇都宮市伝馬町4-5
電話番号:028-634-6810

和菓子を食べて無病息災を願う「御菓子司 桝金 戸祭元町店」



  • 「とちおとめ」だけを使用したいちごジャムを、生クリームに通常の2倍入れた「生どら焼きとちおとめ2倍」が大人気! 宇都宮の老舗菓子店・桝金から、店の代名詞でもある「どらやき」に、待望のバターどらやきが誕生しました。おいしさとともに笑顔と安全な日常を取り戻してほしいという願いから、黄ぶなの伝承にあやかったかわいい黄ぶなの焼き印が押されています。



  • 四季折々、目にも鮮やかで職人の技が随所に光る練り切り菓子もお見逃しなく。食べるのがかわいそう!? になっちゃうかわいい「黄ぶな」の上生菓子も人気です。一つひとつ手づくりされています。

御菓子司 桝金 戸祭元町店

住所:栃木県宇都宮市戸祭元町1-1
電話番号:028-650-5030

家族の健康と安全を願う縁起物「人形会館 鈴為 バンバ通り本店」



  • 創業320年以上の歴史を誇る節句人形専門店鈴為。「黄ぶな」の伝承を基に、約20年前からちりめんと古布を使って、吊るし飾りや根付などの縁起物を販売しています。「魔除け」や「健康」、「成長」などの意味を持つ「黄ぶな」の吊るし飾りを自宅や会社に飾ったり、根付をカバンなどにつけたりして「疫病退散」を願いませんか。



  • お店は二荒山神社の斜め前。四季折々の和飾りやてぬぐいなどの雑貨、ちりめん細工や京友禅の小物など、和テイストあふれる小物がいっぱい! 和雑貨好きさんにはたまらない品ぞろえです。

人形会館 鈴為 バンバ通り本店

住所:栃木県宇都宮市馬場通り2-3-4
電話番号:028-636-3320

「黄ぶな」カラーのかき氷は何味? 「銘茶 関口園 本店」



  • 明治創業の老舗「銘茶 関口園」。二荒山神社の隣「うつのみや表参道スクエアビル」1Fに本店を構えています。9月末まで販売される「黄ぶな」カラーの「黄ぶな氷」。赤、薄黄色、緑のシロップの正体は、いちごシロップ、オリジナル強火焙煎茶、名物「抹茶ソフト」に使っている自家製抹茶です。お茶販売店ならではの味ですね。ちなみに店主の関口氏は「黄ぶな推進協議会」の会長を務めています。



  • 「黄ぶな」の折り紙が目を引く「黄ぶな茶(冷)」。強火焙煎茶にレモンを加えて後味スッキリ♪ まだまだ続く暑い日は、ビタミンCとお茶の効能で元気に過ごしましょう。「黄ぶな印の黒羽茶」は、栃木のお茶どころ大田原市須賀川産。関口園オリジナル茶です。

銘茶 関口園 本店

住所:栃木県宇都宮市馬場通り4-1-1 うつのみや表参道スクエアビル1F
電話番号:028-622-3394

畳みに新たな価値を 畳×黄ぶな 「たたみの松本」



  • 正10年創業、時代に合わせたデザインやコーディネートを取り入れる畳店です。畳作りの工程で出る切れ端は、かわいい雑貨や小物に再利用! 写真はテーブルクロスとミニ畳、い草消臭剤です。黄ぶな柄が目を引く畳縁は同店のオリジナル。畳で疫病退散しましょう。



  • メガネケースに印鑑ケースに根付け! 黄ぶな柄の畳縁がなんともかわいい雑貨に大変身♪ 思わず見せびらかしたくなっちゃいますね。

たたみの松本

住所:栃木県宇都宮市材木町4-29
電話番号:028-678-5548