3.11を忘れない! 今も続く復興への想い

3.11を忘れない! 今も続く復興への想い

3.11を忘れない! 今も続く復興への想い

2011年3月11日(金)14時46分18秒。
東北の三陸沖の太平洋を震源として、日本の観測史上最大規模のマグニチュード9.0の地震が発生しました。それに伴う大津波やレベル7の深刻な第一原子力発電所事故。
8年たっても、いまだに復興は完結していません。地道な復興支援は、今も行われ続けています。

美味しいカキをガンガン食べて被災地の生産者の力になろう!

 宇都宮で8年前から博多ラーメンの店を開いている菊島和久さんは、3.11で被災した三陸の支援活動を通して奥松島のカキと出合い、その滋味深いクリーミーな味わいに驚いたそうです。奥松島は、知る人ぞ知る、旨味がギュッと詰まった真ガキの養殖地。その秘密は淡水と海水が絶妙に交じり合う水質にあります。
 「宇都宮の人たちに、ぜひこのカキを味わってほしい。それが被災地の応援につながればうれしい」と、菊島さんは2017年10月からラーメン店の横にスダレを張ったカキ小屋を作り、ガンガン焼きをはじめました。ガンガン焼きとは、卓上コンロの上に大きな箱を乗せ、中に入れた殻付きのカキを10分ほど蒸して食べる豪快な漁師料理。自然に殻が開くので初めての人でも食べやすく、ほんのり自然の塩味が感じられるので、そのまま何個も食べられるそうです。値段は、1kg(カキの大きさにもよるが大体10個以上)で1,600円というお手頃価格。すでに足しげく通うリピーターもおり、カキが売り切れになる日もあるそうです。

 店では、ほかにも産地直送のホタテや厚切りの牛タンなどがメニューに並びます。居酒屋や日本料理店から「うちでもカキを出したい」と頼まれれば、原価で提供できるように、紹介や段取りの協力、ノウハウの伝授まですべて無料で行っているのだとか。
 カキのシーズンは5月のゴールデンウィーク頃まで。美味しいカキをガンガン食べて、被災地を応援しましょう! カキやホタテなどは、来店前に予約するのがおすすめです。また、牡蠣小屋で提供しているメニューは、併設する「博多らーめん万々」でも楽しむことができますよ。

牡蛎小屋万々(博多らーめん万々横)
栃木県宇都宮市川田町773-3
028-666-6840
オフィシャルサイト

宮城県東松島の『おのくん』を一緒に応援しよう♪

「可愛い靴下があると、つい買ってしまう」とほほ笑む坂本材木店のご夫妻。靴下を使ったソックスモンキー『おのくん』は、3.11で被災した宮城県東松島市小野駅前応急仮設住宅のお母さんたちが、地元の復興を願い、絆を深めるために作り始めたキャラクターです。『ご縁』をつなぐ『おのくん』は、一人1,000縁(円)。宮城県東松島市の陸前小野駅前にある『空の駅』やイベント等で里親になることができ、被災地の人や里親同士でつながることができます。
 坂本さんは、もっと『おのくん』を知ってほしいという想いから、2年半前、『MACHI BURA STATION ~Utsunomiya~』を宇都宮にある会社の南側に併設しました。坂本さんは年間6回以上『空の駅』を訪れては、材料である靴下を提供し、できあがった『おのくん』の里親をイベント等で募集しています。
 現在、『おのくん』の里親さんは10万人を超え、そのコミュニティは熊本の水害など、全国の被災地支援にもつながっているといいます。
 また、「3つのかんきょう(『環境』環境を大事にしよう、『感教』感じる事を大事にしよう、『間協』命に係わる事を大事にしよう)」をテーマに、子どもたちを対象にしたワークショップを企画し、『おのくん』が『かんきょう大使』として全国を巡る新たな活動も始まっています。「おのくんのコミュニティは本当に素晴らしい人たちばかり。このご縁につながりませんか?」と坂本さん。気軽にMACHI BURA STATIONをのぞいてみてください♪

MACHI BURA STATION(坂本材木店横)
栃木県宇都宮市陽東7-9-27
028-661-7068
オフィシャルサイト

高校生11人がクラウドファンディングに挑戦! UWC ISAK Japan 釜石プロジェクト

 東日本大震災から8年目。甚大な被害を受けた“鉄とラグビーのまち”釜石市で今秋、ラグビーワールドカップが開催され、外国人を含むたくさんの観光客が訪れることが予想されます。「そのタイミングで観光ツアーを行えば、釜石の魅力を日本だけではなく、世界にアピールできる最高の機会になるのでは?」と考えた高校生たちが、あるプロジェクトを立ち上げました。
 長野県軽井沢町にある3年制の日本初の全寮制インターナショナルスクール(高等学校)ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(UWC ISAK Japan)。外国人を含めた11人のメンバーがこのプロジェクトに係わっています。メンバーたちは、自分たちにできることは何なのか、本当に必要とされていることはなんなのかを見つけ出すために、昨年10月に初めて釜石市を訪れました。釜石市長や大槌町長への表敬訪問、大槌高校生徒会との交流会、さまざまな年齢、職業の人へのインタビューを通して、津波の大きな被害を受けたものの、そこには美しい豊かな自然と美味しい海産物、心温かな人がたくさんいることを知りました。メンバーの一人で栃木県出身の飯野萌笑さんは、「まずは釜石市を知ってもらい、着てもらい、感じてもらって、好きになって欲しい」と熱く語ります。
 秋の観光ツアー開催に向け、現地下見やさまざまな調整が必要になります。学校からのバジェット(経費)だけでは資金が足りないことから、クラウドファンディングで協力を求めることにしました。すでに、SNSでの釜石市の情報発信や旅館のレストランメニューの英語化に取り組んでいますが、今後は宿泊施設のウェブサイトの英語化や観光ツアーに向けた具体的なプラン作成に入ります。
 目指すゴールは、「釜石市のコミュニティに希望とモチベーションを復活させて、観光客と人口を増やすこと」。若きイレブンの活動詳細は、Facebook「Kamaishi Project釜石プロジェクト」をご覧ください!