「博多らーめん万々」にお邪魔すると、壁一面にプロレスラーの写真やサインが！　どうやらお忍びでプロレスラーが訪れる、知る人ぞ知る名店のようです。「宇都宮で本場の博多の味が堪能できるのはここ！」という口コミは取材前からよく聞きました。オーナーは博多の名店で修業を積んでおり、忠実に博多ラーメンを再現しています。25時間ほど煮込み臭味を除いたとんこつスープは、コクのあるうまみを残しながらも、さらりとしていてまろやかな味わいです。さらに麺も九州から取り寄せている徹底ぶり！　そんな麺の硬さは8種類から選べます。また、居酒屋メニューも充実しており、飲み会→〆ラーメンの流れがこのお店だけで完結しちゃいます♪　19:00と遅い時間に営業開始するため、「仕事帰りに友達と飲みに♪」なんて人にもおすすめ。

今回は辛口とんこつの「赤らーめん（800円）」をチョイス。通常は「1辛、2辛、3辛、激辛」の4段階から辛さの調整ができるとのことですが、1辛よりも控えめの0.5辛も可能とのことだったので0.5辛でチャレンジします…。「本当に赤らーめんだ！」と、出てきたラーメンの赤さにびっくりしました。一瞬緊張してしまいましたが、まずはスープからゴクリ。「おや？　思ったよりとんこつのマイルドさが口の中に広がる…と思いきや、後から辛味がやってきたー！」、急いでセルフのお冷を注ぎました。ただ、いったんお冷で口の中をリセットすると、またスープを飲みたくなる中毒性がありますね～。このピリ辛スープは、4種類の唐辛子をブレンドしているそうです。続いて、博多ラーメン特有の細麺をすすります。

「麺の量は抑えめで、女性が食べやすい感じ…ん？　辛っ！」。驚いて麺を見ると辛子が練りこんでありました。なんてトリッキーな…しかし、この手間をかけた部分にますます虜になります。辛子入りの麺のおかげで、ラーメン全体に統一感が出ています。上に乗っている具材についても触れていきます。まずはキムチ。シャキシャキの食感は麺と一緒に楽しめます。そして、甘いチャーシューは3時間煮込んだ柔らかな豚バラ肉です。最後に、煮卵は那須御養卵をつかった濃厚卵で醤油味がよく染みています。チャーシューも煮卵も、辛みの多いラーメンの箸休みに食べると最高です！

なんと、こちらのお店にはカキ小屋も併設されています。南三陸直送の新鮮なカキを提供しており、おつまみにもぴったり！　早速、「ガンガン焼き（1キロ1,600円）」を試食しました♪　

びっくりするぐらい身が大きくてジューシー。海水でのみ味付けしているのに、濃厚でミルキーです。なお、カキ小屋にはひざ掛けの用意など、寒がりな女性への気遣いが嬉しいです♪　カキ小屋でカキを堪能し、ぜひ博多ラーメンで〆の一杯を！

ライター：堀切ロッタ

宇都宮在住のフリーライター。都内で働いていましたが、大好きな地元栃木県に戻ってきました。好きなものはラーメンと猫です。特に、鶏白湯スープのラーメンはぷるぷるコラーゲンたっぷりなのでお気に入り！